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皆さんこんにちは!
名古屋市緑区を拠点にプラント内の重量鳶工事、機械器具設置工事などを行っている
株式会社島工業、更新担当の富山です。
目次
プラント設備工事の現場では、「正確さ」がすべての基礎です。
1mmの誤差が機械の軸ずれにつながり、わずかな角度の狂いが配管圧力を変化させる――。
そのため、**“寸分の狂いも許されない”**高精度な施工技術が求められます。
この精度を支えるのが、職人たちの溶接・溶断・加工のスキル。
どんなに最新の設計でも、最後に仕上げるのは人の手。
ミリ単位ではなく、「感覚で0.1mmを感じ取る」世界です。
プラントには、高温・高圧・腐食性の流体を扱う配管やタンクが数多く存在します。
その接合部分を支えるのが、溶接技術です。
特に重要なのは、ステンレスや特殊鋼を用いたアーク溶接・TIG溶接・被覆溶接など。
温度管理・電流調整・溶け込み深さ――そのどれか一つでも誤れば、
溶接部にクラック(割れ)やピンホールが発生し、重大な漏れ事故を引き起こすことがあります。
🧠溶接の精度を決めるポイント
電流・電圧・速度を一定に保つ。
溶接角度とトーチ距離を正確に。
風や湿度を考慮し、環境を整えて施工。
外観検査・X線検査などによる品質保証を徹底。
溶接は「見た目を整える作業」ではなく、「命を預かる技術」。
その一本一本が、プラントの安全性を支えています。
プラント設備では、ポンプ・圧縮機・回転機器など、
複雑な部品が組み合わさって動作しています。
これらの据付や組立では、**軸芯合わせ(アライメント調整)**が最重要。
0.05mmのズレでも、回転バランスが崩れて異音・振動が発生します。
そのため、レーザーアライメント装置などの最新測定機器を駆使しながら、
目視と感覚を組み合わせて完璧な中心位置を出していきます。
💡組立のチェック項目
軸の高さ・水平度・芯ズレ確認
ベアリングやシール部の当たり具合
ボルトの締付トルク管理
稼働試験による振動測定
こうした地道な確認作業を一つずつ積み重ねることで、
何十年も安定して動き続けるプラントが完成します。
精度を追い求める現場では、**“数値だけに頼らない感覚”**も大切です。
長年の経験を積んだ職人は、金属の音や火花の色、溶け方の流れで
「いまの状態が完璧かどうか」を判断します。
たとえばTIG溶接では、母材の溶け込みの色(淡い銀青色)が最も理想的とされ、
その見極めは教科書では学べません。
それを感覚で掴むのが、熟練技術者の強みです。
| 工程 | 要点 | 目的 |
|---|---|---|
| 溶接 | 温度・電流・速度を制御 | 高強度で安全な接合 |
| 溶断 | 切断角度と平滑性を確保 | 正確な寸法を保持 |
| 組立 | 芯合わせ・トルク管理 | 振動を抑え、長期安定稼働 |
| 検査 | X線・超音波・外観チェック | 品質保証・信頼性確保 |
💬ひとことで言えば…
精度とは、数値だけでなく“人の感覚”で生まれる。
そのわずかな手の動きが、プラントの未来を支えています。
次回もお楽しみに!
名古屋市緑区を拠点にプラント内の重量鳶工事、機械器具設置工事などを行っております。
お気軽にお問い合わせください。
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