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皆さんこんにちは!
名古屋市緑区を拠点にプラント内の重量鳶工事、機械器具設置工事などを行っている
株式会社島工業、更新担当の富山です。
【フライト更新工事の様子】
~火花が描く、現場の熱い瞬間~
作業風景:切断作業の様子

今回の現場は、プラント設備における「フライト(羽根)」部分の更新工事です。
経年劣化により摩耗・腐食が進んだ鉄部を切断し、新しい部材へ交換する作業が行われました。
火花を散らしながら進められるガス切断は、まさに職人技の真骨頂。
現場に響く金属音と火花の閃光は、緊張感の中にも確かな技術と経験を感じさせます。
フライト(Flight)とは、搬送装置などで原料や製品をすくい上げ、運搬する羽根部分のこと。
回転軸に取り付けられ、摩耗や錆びなどで劣化しやすいため、定期的な交換が欠かせません。
今回の更新では、
摩耗した羽根部の取り外し
新品部材への交換・位置調整
溶接部の補強・仕上げ確認
という工程を丁寧に実施しました。
フライトの取り付け角度ひとつで、搬送効率や装置のバランスが変わるため、
1mm単位の調整にも気を抜けません。
写真では火花が勢いよく飛び散っていますが、
作業者は防火マスク・防炎服・安全帯を完全装備。
また、周囲には耐火シートを設置し、飛び火による事故を防止。
火花の一粒にも気を配りながら、冷静にトーチを操る姿は、まさに“現場のプロ”です。
「ただ切るだけ」ではなく、
・金属の厚み
・熱の伝わり方
・歪みの出方
を読みながら、最適な角度で炎を当てていく――
この感覚こそが熟練技術の証といえます。
更新作業は一人ではできません。
切断を担当する作業員、部材を吊るオペレーター、位置を確認する補助員――
全員が声を掛け合いながら、一つの作業を完成させます。
特に溶断中は、クレーン操作と連携しながら進めるため、
合図やタイミングのズレが事故につながることも。
現場では「声の大きさ」「目線の合図」「一呼吸のタイミング」まで統一し、
安全を守りながらスムーズな作業を実現しています。
溶断前の可燃物除去・防火布の設置
火花方向の確認と遮蔽物の配置
火気監視員の常駐
作業終了後の火元確認(再燃防止)
これらを徹底することで、事故ゼロを継続しています。
安全は「意識」ではなく「仕組み」で守る――それがこの現場の信念です。
フライト更新工事は、
機械の寿命を延ばし、安定稼働を支えるための大切なメンテナンス。
火花が散るその瞬間にも、職人たちは冷静に、丁寧に、確実に。
見えない努力の積み重ねが、今日も設備の未来を支えています。
次回もお楽しみに!
名古屋市緑区を拠点にプラント内の重量鳶工事、機械器具設置工事などを行っております。
お気軽にお問い合わせください。
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皆さんこんにちは!
名古屋市緑区を拠点にプラント内の重量鳶工事、機械器具設置工事などを行っている
株式会社島工業、更新担当の富山です。
【バケットチェーン更新工事の様子】
~安全第一で進める精密なメンテナンス作業~
今回ご紹介するのは、プラント設備で行われた「バケットチェーン更新工事」の現場です。
老朽化したチェーンの交換は、設備の安定稼働を守るうえで非常に重要な作業。
現場では、熟練の技術者たちが連携しながら、安全かつ確実に工程を進めていきました。
作業風景①:慎重に点検を行う技術者たち

まずは既設チェーンの状態確認からスタート。
摩耗やサビの進行具合を確認し、交換範囲を決定します。
チェーンは長大かつ重量があるため、取り外し・吊り上げには正確なバランス調整が欠かせません。
写真のように、作業員は全員が安全帯・ヘルメット・防護具を完全装備。
限られたスペースの中でも、声を掛け合いながら慎重にボルトの緩め作業を進めています。
青空の下での高所作業ですが、緊張感のある静かな現場です。
作業風景②:クレーンでの吊り上げ作業

チェーンはセクションごとにクレーンで吊り上げ、慎重に取り外されます。
この工程では、荷のバランスと吊り角度の調整が最も重要。
オペレーターと地上のスタッフが無線と手信号で息を合わせながら、わずかなブレも許さず操作します。
重量物が動く瞬間は、現場全員の集中力が一点に集まります。
チーム全体が「安全第一」を共有し、予定通りの高さ・角度・位置へとチェーンを誘導。
この緊張感の中で、ひとつの現場が一体となる――まさにプロの仕事です。
更新作業のポイント
今回の更新工事では、
経年劣化によるチェーンの摩耗
稼働時の異音・振動の発生
といった課題を解消するために、新しいバケットチェーンへ全面交換を実施。
交換後は、ギヤ部や駆動モーターとのかみ合わせを入念に確認し、
試運転では振動・温度・動作音を測定して問題がないかを最終チェックしました。
安全対策の徹底
高所かつ重量物を扱う工事では、わずかな油断が事故につながるため、
二重安全帯の装着
クレーン下への立ち入り禁止
声掛け・手信号の統一
といったルールを徹底しています。
また、作業前にはKY(危険予知)ミーティングを実施し、
「どの工程でどんな危険があるか」を全員で共有してから作業に入ります。
この“確認の積み重ね”こそが、現場を守る最も確実な安全策です。
⚙️ まとめ
バケットチェーン更新は、単なる部品交換ではありません。
機械を止める時間を最小限に抑えながら、
安全・精度・スピードのすべてを両立させる現場力が求められます。
現場の一人ひとりが自分の役割を理解し、
互いに声を掛け合いながら作業を進める――その姿勢が、
設備の信頼性とお客様の安心につながっています。
次回もお楽しみに!
名古屋市緑区を拠点にプラント内の重量鳶工事、機械器具設置工事などを行っております。
お気軽にお問い合わせください。
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皆さんこんにちは!
名古屋市緑区を拠点にプラント内の重量鳶工事、機械器具設置工事などを行っている
株式会社島工業、更新担当の富山です。
目次
プラント設備工事の現場では、「正確さ」がすべての基礎です。
1mmの誤差が機械の軸ずれにつながり、わずかな角度の狂いが配管圧力を変化させる――。
そのため、**“寸分の狂いも許されない”**高精度な施工技術が求められます。
この精度を支えるのが、職人たちの溶接・溶断・加工のスキル。
どんなに最新の設計でも、最後に仕上げるのは人の手。
ミリ単位ではなく、「感覚で0.1mmを感じ取る」世界です。
プラントには、高温・高圧・腐食性の流体を扱う配管やタンクが数多く存在します。
その接合部分を支えるのが、溶接技術です。
特に重要なのは、ステンレスや特殊鋼を用いたアーク溶接・TIG溶接・被覆溶接など。
温度管理・電流調整・溶け込み深さ――そのどれか一つでも誤れば、
溶接部にクラック(割れ)やピンホールが発生し、重大な漏れ事故を引き起こすことがあります。
🧠溶接の精度を決めるポイント
電流・電圧・速度を一定に保つ。
溶接角度とトーチ距離を正確に。
風や湿度を考慮し、環境を整えて施工。
外観検査・X線検査などによる品質保証を徹底。
溶接は「見た目を整える作業」ではなく、「命を預かる技術」。
その一本一本が、プラントの安全性を支えています。
プラント設備では、ポンプ・圧縮機・回転機器など、
複雑な部品が組み合わさって動作しています。
これらの据付や組立では、**軸芯合わせ(アライメント調整)**が最重要。
0.05mmのズレでも、回転バランスが崩れて異音・振動が発生します。
そのため、レーザーアライメント装置などの最新測定機器を駆使しながら、
目視と感覚を組み合わせて完璧な中心位置を出していきます。
💡組立のチェック項目
軸の高さ・水平度・芯ズレ確認
ベアリングやシール部の当たり具合
ボルトの締付トルク管理
稼働試験による振動測定
こうした地道な確認作業を一つずつ積み重ねることで、
何十年も安定して動き続けるプラントが完成します。
精度を追い求める現場では、**“数値だけに頼らない感覚”**も大切です。
長年の経験を積んだ職人は、金属の音や火花の色、溶け方の流れで
「いまの状態が完璧かどうか」を判断します。
たとえばTIG溶接では、母材の溶け込みの色(淡い銀青色)が最も理想的とされ、
その見極めは教科書では学べません。
それを感覚で掴むのが、熟練技術者の強みです。
| 工程 | 要点 | 目的 |
|---|---|---|
| 溶接 | 温度・電流・速度を制御 | 高強度で安全な接合 |
| 溶断 | 切断角度と平滑性を確保 | 正確な寸法を保持 |
| 組立 | 芯合わせ・トルク管理 | 振動を抑え、長期安定稼働 |
| 検査 | X線・超音波・外観チェック | 品質保証・信頼性確保 |
💬ひとことで言えば…
精度とは、数値だけでなく“人の感覚”で生まれる。
そのわずかな手の動きが、プラントの未来を支えています。
次回もお楽しみに!
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皆さんこんにちは!
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目次
プラントとは、発電所・化学工場・食品工場など、エネルギーや製品を生み出す巨大な生産設備の集合体です。
その一つひとつの装置――ポンプ、タンク、配管、熱交換器、コンベアなど――は、**「据付工事」**によって正確な位置に設置され、稼働を開始します。
この据付工事こそが、プラント全体の“基盤”を作る作業。
わずかなズレや傾きが、振動・騒音・圧力異常などのトラブルを引き起こすこともあり、プラントの安全運転はこの工程にかかっているといっても過言ではありません。
据付作業は単に「置く」「固定する」だけではありません。
設備の重量やバランス、稼働時の振動や熱膨張まで計算された、極めて緻密な作業です。
🔩主な流れ
基礎工事(アンカーボルト設置)
コンクリート基礎にアンカーボルトを正確に埋め込み、設置座面の高さ・水平をミリ単位で調整します。
搬入・吊り込み作業
大型機器は数トン〜数十トンに及ぶため、クレーンやチェーンブロックを使い慎重に移動。
振動や衝撃を防ぐため、スリング角度や吊り点の位置を綿密に計算します。
位置合わせ・レベル出し
測量機器や水準器を使用して、設計図通りの位置・角度・高さを確認。
0.1mm単位の精度を求められる場合もあります。
ボルト締結・モルタル充填
仮固定後、本締めを行い、設備下部の隙間にモルタルを充填して完全固定。
この工程でのズレが、後の振動や負荷不均衡の原因となるため、慎重を極めます。
プラント設備は、24時間365日稼働するケースも多く、
長期間にわたり安定した性能を維持するためには、据付時の精度が最も重要です。
ほんの1mmの傾きが、数年後には機械内部の摩耗やベアリングの偏りを生み、
メンテナンス費用の増加や突発的な停止につながることもあります。
つまり――
**「据付工事の質」=「プラントの寿命」**と言っても過言ではないのです。
据付工事では、機器メーカーや施工業者、監督者など多くの専門職が関わります。
現場では、図面と実物の微妙な差異を読み取りながら、限られた空間でクレーンや人員を調整。
「安全・正確・効率的」に作業を進める高度な判断力が求められます。
ベテランの技術者は、わずかな傾きや音の違いで異常を察知し、再調整を行います。
この“現場の勘”と“計測技術の融合”こそが、日本のプラント施工品質を支える原動力です。
| 工程 | 目的 | 要点 |
|---|---|---|
| 基礎設置 | 機器の安定を確保 | アンカー位置と水平出しが命 |
| 吊り込み | 搬入・仮固定 | クレーン操作と安全確認 |
| レベル出し | 正確な高さ・位置調整 | 測定器による精密確認 |
| 固定・充填 | 最終仕上げ | 長期安定稼働を支える |
💬ひとことで言えば…
据付とは、「見えない精度の積み重ね」。
その数ミリの差が、プラントの安全と信頼を守ります。
次回もお楽しみに!
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皆さんこんにちは!
名古屋市緑区を拠点にプラント内の重量鳶工事、機械器具設置工事などを行っている
株式会社島工業、更新担当の富山です。
~配管と設備が織りなす巨大システム~
プラントと聞くと、工場地帯に立ち並ぶ煙突や大きなタンクを思い浮かべる方が多いかもしれません。
実際のプラントは、見た目以上に緻密で複雑な仕組みで構成されています。
無数の配管や設備が組み合わされ、まるで「一つの巨大な機械」のように稼働しているのがプラントの特徴です🏭。
配管システム(Piping System)
プラントの「血管」とも呼ばれる存在。ガス、蒸気、水、薬品、石油など、用途に応じた流体を安全かつ効率的に運びます。配管の直径や材質、圧力耐性がプラントの性能と安全性を大きく左右します。
圧力容器・タンク
原料や生成物を一時的に貯蔵するための装置。圧力容器は高温・高圧にも耐える特殊な設計が施されており、厳しい規格に基づいて製作されます。
熱交換器(Heat Exchanger)
加熱や冷却を行う装置。化学反応の温度調整や、効率的なエネルギー利用のために欠かせません。
反応器(Reactor)
化学プラントで中心的な役割を果たす設備。原料を投入し、圧力・温度条件を制御しながら目的の製品を生成します。
ポンプ・コンプレッサー
流体を移動させるための機械。規模の大きなプラントでは、数百台以上が稼働している場合もあります。
制御システム(DCS / SCADA)
人間の代わりに機器を監視・制御する“頭脳”の部分。センサーやバルブと連携し、温度・圧力・流量などを自動で最適に調整します。
プラントを一目見ただけで「迷路のようだ」と感じる理由は、この配管の多さにあります。
数十種類以上の流体が、異なる温度・圧力で同時に流れている
それぞれが交差し、目的地(反応器、熱交換器、貯槽など)に正確に到達するように設計されている
材質もステンレス、炭素鋼、特殊合金、樹脂管など、流す物質によって選び分けられている
まさに人体の「血管網」のように、プラント内を縦横無尽に走っているのです。
大規模プラントになると、
配管総延長は数百kmに達する
数千人規模のスタッフが建設や運転に関与する
完成までに数年単位の時間と莫大なコストがかかる
その姿はまさに「都市の中にあるもう一つの都市」。
一見無秩序に見えても、すべてが緻密な設計図に基づいて配置されています📐。
プラント構造で最も重視されるのは 安全性。
配管が破裂しないような圧力設計
漏洩や腐食を防ぐための材質選定
爆発や火災を防ぐ緊急遮断システム
定期点検とメンテナンスの体制
こうした仕組みが組み合わさり、昼夜を問わず安定した稼働を実現しています。
プラントの構造は、単なる工場設備ではなく「巨大な有機体」ともいえる存在です。
配管は血管、制御システムは頭脳、ポンプは心臓――そう例えられるように、すべての要素が連携して初めて安全で効率的な運転が可能になります。
一見複雑に見える配管や設備の集合体は、実は計算され尽くした“巨大な仕組み”なのです。
次回もお楽しみに!
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目次
~ベッド分取り込み作業の舞台裏~
今回は工場設備の中でも重要な存在である バケットコンベア新設工事 の一場面をご紹介します✨
その中でも、工事の大きな山場となる「ベッド分取り込み」について、写真とともに詳しくお伝えします。
まずは地上に置かれた巨大なバケットコンベアのベッド部を、大型クレーンで吊り上げます。
重量は何トンにも及ぶため、吊り上げの瞬間は現場全体がピリッとした緊張感に包まれます⚡
📸 クレーンで吊り上げられていくベッド分の様子

見上げれば、青空の下をゆっくりと浮かび上がる真新しい機材。
迫力と同時に「絶対に安全に終わらせるぞ」というスタッフの思いが伝わってきます。
次は設置場所での大仕事!
鉄骨の骨組みが組まれた高所に、クレーンで吊られたベッド分を正確に取り込んでいきます。
📸 足場の上で位置を確認しながら取り込む様子

スタッフはヘルメット・安全帯を着用し、細心の注意を払って作業を進めます。
わずか数センチのズレが後の工程に影響を与えるため、声を掛け合いながら少しずつ位置を調整。チームワークの良さが光る瞬間です🌟
重量物を高所へ取り込む作業はリスクも大きいため、安全管理が最優先です🔒
✅ クレーンオペレーターと作業員が合図を確認し合う
✅ 強風の影響を考慮し、タイミングを調整
✅ ボルトを本締めする前に仮止めで微調整
こうした一つひとつの工夫が、事故を防ぎ、確実な施工につながります。まさに「安全第一」の現場力です💪
今回の「ベッド分取り込み」は、バケットコンベア新設工事における大きな節目でした。
クレーンによる迫力満点の吊り上げ、高所での繊細な取り込み作業、そして安全を最優先にしたチームワーク――そのどれもが合わさって、無事に成功へと導かれました👏
この新しいバケットコンベアが稼働を始めれば、現場の効率化・安全性の向上に大きく貢献していくこと間違いなしです✨
次回もお楽しみに!
名古屋市緑区を拠点にプラント内の重量鳶工事、機械器具設置工事などを行っております。
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皆さんこんにちは!
名古屋市緑区を拠点にプラント内の重量鳶工事、機械器具設置工事などを行っている
株式会社島工業、更新担当の富山です。
目次
~溶接と溶断でプラントを支える技術~ 🔥🔧
鍛冶工事とは、プラント内の重量機械や配管設備を設置・改修・撤去する際に行われる、金属を切断(溶断)し、接合(溶接)する工事のことです。
例えば、新しいポンプを導入するためには既存の配管を切り離し、新たな管を正確に接続する必要があります。
この一連の作業は、鍛冶工事の専門技術なくしては不可能です。
プラント内では常に膨大なエネルギーが扱われています。
高温・高圧の流体や、人体に有害な化学物質を輸送する配管も少なくありません。
そのため、鍛冶工事は**「安全と品質を守る最後の砦」**ともいえる役割を担っているのです。
プラントの配管や機械は、数ミリの隙間や歪みが大事故の原因となる世界です。
例えばボイラーや熱交換器の配管は、数百℃、数十気圧の条件で稼働しています。
もし溶接が不完全であれば、漏洩や爆発事故につながる危険性があります。
そのため溶接には「強度」「気密性」「耐久性」「美観性」のすべてが求められます。
見た目が綺麗でも内部がスカスカなら意味がなく、逆に強度があっても仕上がりが粗ければ検査に通りません。
**溶接は「ごまかしの効かない技術」**なのです。
新しい設備を設置するためには、古い機器や配管を切断・撤去する必要があります。
このとき使われるのが「溶断」です。
酸素とアセチレンを使ったガス切断や、プラズマ切断などを用いて、厚い鉄板やパイプを一気に切り開きます。
溶断はただ切れば良いのではなく、解体後の搬出ルートや再利用性を考慮した切断が求められます。
職人は切り口の角度や順序を瞬時に判断し、次の作業に繋がるように工夫しているのです。
プラント内の鍛冶工事は、火花が飛び散り、金属が赤く焼ける迫力ある作業です。
暗い施設の一角で、マスク越しに青白い光を見つめる職人。
「ジジジッ」というアーク音と共に、金属と金属が一体化していく瞬間。
横では仲間が火花よけのシートを張り、安全を守りながら作業を進めています。
作業後には必ず**非破壊検査(X線・超音波検査など)**を行い、内部の品質を確認します。
目に見えない部分まで信頼できる品質を保つのも、鍛冶工事の重要なプロセスです。
プラント現場では様々な溶接技術が使い分けられます。
アーク溶接:最も一般的。電気の熱で金属を溶かす。
TIG溶接:高精度・美しい仕上がり。ステンレスやアルミに最適。
MIG溶接:スピード重視の半自動方式。
被覆アーク溶接:屋外や厚板の現場に強い。
現場の条件・材質・安全基準に応じて「どの方法が最適か」を即断できるのがプロの技です。
鍛冶職人にとってのやりがいは、**「自分の仕事が何十年先まで形に残り続ける」**こと。
「この溶接で工場が止まらず動き続ける」
「この配管から製品が生まれ、人の暮らしを支える」
そう思うと、一本のビード(溶接の線)にも自然と魂が込められます。
鍛冶工事は火や高温を扱うため、リスクが非常に高い仕事でもあります。
火花による火災
高温金属による火傷
有害ガスの吸引
そのため現場では、保護具の着用・火花飛散防止シート・換気設備・火気管理者の配置など、徹底した安全対策が行われています。
近年は、AIやロボットを活用した自動溶接技術も進化しています。
しかし、プラントの現場は狭く複雑な場所が多く、ロボットだけでは対応できません。
今後は「人とロボットの協働作業」が主流になり、職人はより高度な判断力と管理能力が求められるでしょう。
溶接時に飛び散る火花の温度は約1500~2000℃。
鉄を一瞬で溶かす温度です。
ちなみに、太陽の表面温度は約6000℃。
つまり、職人は「太陽の1/3の熱量」を目の前で操っていることになります。
鍛冶工事は、プラントを支える最重要の工程です。
正確な溶接・溶断がなければ、安全な稼働も生産の継続も不可能。
火花を飛ばし、汗を流し、鉄を操る鍛冶職人の技があるからこそ、巨大なプラントは安心して動き続けられるのです。
鍛冶工事は、未来へつながる「縁の下の力持ち」といえるでしょう。
次回もお楽しみに!
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皆さんこんにちは!
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株式会社島工業、更新担当の富山です。
~数百キロから数十トンまで扱う迫力の世界~ ⚖️🚛
プラント工事で扱う重量物は、数百キロから数十トンに及びます。
このスケール感は、一般的な建築工事とは大きく異なる点です。
例えば、
1トン=普通自動車1台分
10トン=観光バス1台分
30トン=電車1両分
プラントでは、こうした巨大な機械を日常的に扱います。
重量鳶は、重量物を吊り上げ、運び、設置するスペシャリストです。
彼らは「鳶職人」の中でも特に重量物を扱う専門分野で、ミリ単位の据付精度を実現するために経験と技術を駆使します。
重量物を運ぶ際には、単に「運ぶ」だけでは済みません。
経路確認:梁や柱に当たらないか?
重心確認:バランスを崩さないか?
クレーンの選定:吊り上げ能力は十分か?
こうした要素をすべて計算して作業を進める必要があります。
20トン級の機械を吊り上げるとき、現場は一瞬の静寂に包まれます。
全員が呼吸を合わせ、声を掛け合いながら慎重に移動させる。
数ミリのズレも許されない緊張感の中で、重量鳶の技術が光ります。
実は江戸時代にも「重量鳶」の先駆けがいました。
城や寺院を建てる際、巨大な石や柱を人力と滑車で動かしていたのです。
現代の重量鳶は、その伝統を受け継いだ存在といえます。
重量物を扱う現場は、まさに「力と知恵の結晶」。
数十トン規模の設備を正確に動かすスケール感と緊張感は、他の工事では味わえない醍醐味です。
重量鳶は「プラント工事の花形」と呼ばれるにふさわしい職種です。
次回もお楽しみに!
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目次
~社会を支える巨大インフラの裏側~ 🏭⚙️
プラント工事とは、工場や発電所、化学プラントなどで使用される熱交換器・塔槽・ポンプ・タンクなどの重量機器を搬入・搬出し、所定の場所に据付を行う工事のことです。
一言で「プラント」といっても種類はさまざま。
発電プラント(電気を生み出す)
化学プラント(化学製品を製造)
食品プラント(食品加工や飲料製造)
製鉄・製油プラント(基礎資材を生産)
私たちの生活に欠かせない「電気・ガス・食料・燃料」などは、すべてこうしたプラントで作られているのです。
プラント工事で扱う機械設備は、非常に多種多様です。
熱交換器:温度調整を担う重要機器。
塔槽類:化学反応や貯蔵を行う背の高いタンク。
ポンプ:液体や気体を送る心臓部。
コンベア:生産ラインを流れる素材を運ぶ。
冷却装置や空調設備:温度管理に不可欠。
どれも重量物であり、専門技術がなければ設置も運用も不可能です。
現場調査:設置環境を確認。搬入ルートや設置場所をミリ単位で測定。
計画立案:クレーンの配置や人員の動きまでシミュレーション。
搬入:重量鳶が中心となり、安全に搬入作業を実施。
据付:専用機材を使い、設置位置を数ミリ単位で調整。
確認・試運転:稼働チェックを経て引き渡し。
プラント工事がなければ、私たちの生活は成り立ちません。
発電所が動かなければ電気が止まり、食品プラントが止まれば食料供給が滞ります。
普段は目に見えない部分で社会を支えているのが、プラント工事に携わる職人たちの仕事なのです。
「プラント(Plant)」は英語で「工場・設備」という意味ですが、もともとは「植物」という意味から転じています。
「植物が根を張って育つように、機械を据え付けて稼働する」というニュアンスが込められているそうです。🌱
プラント工事とは、社会のインフラを支える極めて重要な仕事です。
巨大な設備を正確に設置し、安全に稼働させることで、私たちの暮らしは成り立っています。
縁の下の力持ちとして働くプラント工事の現場は、まさに「社会の心臓部」といえるでしょう。
次回もお楽しみに!
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目次
今回は、工場内にて実施した「コンベア新設工事」の様子をご紹介します。
機械の搬入から据付、調整まで、一つひとつの工程に安全と正確さを意識して取り組みました。

今回設置したコンベアは、複数ラインで構成された中・大型の搬送システム。
まずはしっかりとした基礎架台とフレームを組み上げるところからスタートです。
重量物の支えとなるだけでなく、搬送時の振動や荷重にも耐えられるよう、ボルトの締め付けや水平確認には特に注意しました。

ラインに沿って配置されたコンベアユニット。
その組立には、現場での経験とチームワークが欠かせません。
狭いスペースでの作業や高所での取り付け作業には、ヘルメット・安全帯・安全靴を徹底し、安全確認を随時行いながら、段取り良く進めました。
スタッフ同士の連携も良く、スムーズに据付が完了!

大型部材の据付には、可搬式のアルミ製クレーンとチェーンブロックを使用。
現場内の天井高や作業スペースの制約がある中、最適な配置と安全動線を確保しながら、慎重にパーツを吊り込み・固定していきました。
この工程は、スピードよりも「確実性」が最も大切なポイント。
最後は、微調整と固定作業を丁寧に行い、完了時にはお客様にも「美しい仕上がり」と評価をいただきました!
今回のコンベア新設工事では、
複数ユニットの一体化作業
高精度な水平調整
安全管理の徹底
といった点に特に力を入れて施工いたしました。
工場ラインにおいて、コンベアは“生産を支える大動脈”のような存在です。
その安定稼働を実現するためにも、私たちは今後も確かな技術と丁寧な仕事をお届けしてまいります。
搬送設備の新設・改修をご検討の企業様へ
現地調査から設計・施工・メンテナンスまで、一貫して対応可能です。
お気軽にご相談ください!
次回もお楽しみに!
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