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日別アーカイブ: 2025年8月30日

鍛冶工事の役割 ~溶接と溶断でプラントを支える技術~ 🔥🔧

皆さんこんにちは!

 

名古屋市緑区を拠点にプラント内の重量鳶工事、機械器具設置工事などを行っている

株式会社島工業、更新担当の富山です。

 

 

 

鍛冶工事の役割

~溶接と溶断でプラントを支える技術~ 🔥🔧

鍛冶工事とは?

 

鍛冶工事とは、プラント内の重量機械や配管設備を設置・改修・撤去する際に行われる、金属を切断(溶断)し、接合(溶接)する工事のことです。

例えば、新しいポンプを導入するためには既存の配管を切り離し、新たな管を正確に接続する必要があります。

この一連の作業は、鍛冶工事の専門技術なくしては不可能です。

プラント内では常に膨大なエネルギーが扱われています。

高温・高圧の流体や、人体に有害な化学物質を輸送する配管も少なくありません。

そのため、鍛冶工事は**「安全と品質を守る最後の砦」**ともいえる役割を担っているのです。


溶接の精度が命 🛠️

 

プラントの配管や機械は、数ミリの隙間や歪みが大事故の原因となる世界です。
例えばボイラーや熱交換器の配管は、数百℃、数十気圧の条件で稼働しています。

もし溶接が不完全であれば、漏洩や爆発事故につながる危険性があります。

そのため溶接には「強度」「気密性」「耐久性」「美観性」のすべてが求められます。

見た目が綺麗でも内部がスカスカなら意味がなく、逆に強度があっても仕上がりが粗ければ検査に通りません。

**溶接は「ごまかしの効かない技術」**なのです。


溶断の役割 🔥✂️

 

新しい設備を設置するためには、古い機器や配管を切断・撤去する必要があります。
このとき使われるのが「溶断」です。

酸素とアセチレンを使ったガス切断や、プラズマ切断などを用いて、厚い鉄板やパイプを一気に切り開きます。

溶断はただ切れば良いのではなく、解体後の搬出ルートや再利用性を考慮した切断が求められます。

職人は切り口の角度や順序を瞬時に判断し、次の作業に繋がるように工夫しているのです。


鍛冶工事の現場描写 👷‍♂️🔥

 

プラント内の鍛冶工事は、火花が飛び散り、金属が赤く焼ける迫力ある作業です。

暗い施設の一角で、マスク越しに青白い光を見つめる職人。
「ジジジッ」というアーク音と共に、金属と金属が一体化していく瞬間。
横では仲間が火花よけのシートを張り、安全を守りながら作業を進めています。

作業後には必ず**非破壊検査(X線・超音波検査など)**を行い、内部の品質を確認します。

目に見えない部分まで信頼できる品質を保つのも、鍛冶工事の重要なプロセスです。


雑学:溶接の種類 🔥

 

プラント現場では様々な溶接技術が使い分けられます。

  • アーク溶接:最も一般的。電気の熱で金属を溶かす。

  • TIG溶接:高精度・美しい仕上がり。ステンレスやアルミに最適。

  • MIG溶接:スピード重視の半自動方式。

  • 被覆アーク溶接:屋外や厚板の現場に強い。

現場の条件・材質・安全基準に応じて「どの方法が最適か」を即断できるのがプロの技です。


鍛冶職人の誇り ✨

 

鍛冶職人にとってのやりがいは、**「自分の仕事が何十年先まで形に残り続ける」**こと。

「この溶接で工場が止まらず動き続ける」
「この配管から製品が生まれ、人の暮らしを支える」

そう思うと、一本のビード(溶接の線)にも自然と魂が込められます。


リスク管理と安全対策 ⚠️

 

鍛冶工事は火や高温を扱うため、リスクが非常に高い仕事でもあります。

  • 火花による火災

  • 高温金属による火傷

  • 有害ガスの吸引

そのため現場では、保護具の着用・火花飛散防止シート・換気設備・火気管理者の配置など、徹底した安全対策が行われています。


未来の鍛冶工事 🛠️🤖

 

近年は、AIやロボットを活用した自動溶接技術も進化しています。
しかし、プラントの現場は狭く複雑な場所が多く、ロボットだけでは対応できません。
今後は「人とロボットの協働作業」が主流になり、職人はより高度な判断力と管理能力が求められるでしょう。


雑学:火花の温度 🌡️

 

溶接時に飛び散る火花の温度は約1500~2000℃

鉄を一瞬で溶かす温度です。


ちなみに、太陽の表面温度は約6000℃。

つまり、職人は「太陽の1/3の熱量」を目の前で操っていることになります。


まとめ ✨

 

鍛冶工事は、プラントを支える最重要の工程です。
正確な溶接・溶断がなければ、安全な稼働も生産の継続も不可能。

火花を飛ばし、汗を流し、鉄を操る鍛冶職人の技があるからこそ、巨大なプラントは安心して動き続けられるのです。


鍛冶工事は、未来へつながる「縁の下の力持ち」といえるでしょう。

 

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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