
皆さんこんにちは!
名古屋市緑区を拠点にプラント内の重量鳶工事、機械器具設置工事などを行っている
株式会社島工業、更新担当の富山です。
今回は、私たちのチームが担当した「エプロンコンベア更新工事」について、現場の様子を交えて詳しくご紹介いたします。
エプロンコンベアは、工場の中でも特に過酷な環境で使用される搬送設備のひとつ。重量物や高温の原料、または鋭利な物体などを搬送するため、その耐久性と安定稼働が何より重要になります。しかし、長年の使用により摩耗や損傷が進むと、搬送トラブルや生産ラインの停止といったリスクが高まります。
今回の現場では、そうした老朽化したエプロンコンベアの全面更新工事を行いました。
今回の更新工事は、以下のような課題を解決する目的で実施されました。
長年の使用によるチェーン部・スプロケットの摩耗
コンベア底面の腐食進行
モーターと駆動部の振動と騒音の増大
緊急停止の頻発によるライン効率の低下
これらの問題に対し、安全性・耐久性・作業効率を一気に向上させることが本工事の最大のミッションでした。
更新対象となるコンベアの構造や取付位置を事前に綿密に確認。既存設備の干渉箇所のチェックや、新部材の搬入経路の確認、作業動線の安全確保など、万全の準備を整えました。
まずは使用を終えた旧コンベアの撤去作業から開始。重機の使用が制限された空間だったため、人力とチェーンブロックを併用しながら、慎重かつスムーズに撤去していきます。動画にもある通り、作業者同士が声を掛け合いながら連携し、吊り作業を安全に実施しています。
搬入された新型コンベアは、高耐摩耗鋼を採用した仕様で、耐久性と静音性に優れています。ユニットごとに分割されており、狭小な設置スペースでも無理なく据付が可能です。
据付完了後は、チェーンのテンション調整やスプロケットの動作確認、潤滑装置の設定などを行い、最終的には通電・無負荷試運転→実負荷試運転→最終検査の流れで安全確認を実施しました。
新素材の導入:従来の炭素鋼に代えて、耐食性の高い素材を採用。腐食によるトラブルを大幅に削減。
潤滑機構の自動化:グリースアップの手間を省きつつ、部品寿命の延長を実現。
低騒音化:モーターと駆動部に防振材を追加し、現場内の作業環境を改善。
現場の様子を撮影した動画からは、作業員一人ひとりが高い集中力で作業にあたっている様子が伝わります。特に、重量物を吊り上げる瞬間や狭所での作業時には、声掛けと連携が命綱です。
現場では、常に「安全第一」の精神を忘れず、ヘルメット・防塵マスク・防護服などの保護具を完全装備。密閉空間での作業であるため、酸欠や粉塵対策も万全に整えました。
更新工事後、エプロンコンベアはスムーズに稼働を開始し、ライン停止やトラブルのリスクが大幅に軽減されました。お客様からは、
「今までにないくらい静かで、動作も安定している。やってよかった!」
とのお声をいただき、施工班一同、大きな達成感を感じています。
私たちは、単なる機器交換にとどまらず、「使う人」「保守する人」「見守る人」の目線を意識した工事の質にこだわっています。エプロンコンベアは目立たない設備ですが、その役割は非常に大きいものです。
更新工事をご検討の方は、どうぞお気軽にご相談ください。現地調査から施工、試運転・保守まで、責任をもって対応いたします。
今後も現場の「今」を伝えるブログを随時更新してまいりますので、ぜひチェックしてみてください!
次回もお楽しみに!
名古屋市緑区を拠点にプラント内の重量鳶工事、機械器具設置工事などを行っております。
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